2011/12/24

イルカ猟廃止への願いを込めた赤いエンパイアステートビルディング

2011年12月9日~11日、日本の方々にメッセージを送る為、DolphinProject.org 所属のイルカ保護活動家リック・オバリー氏によって、ニューヨーク市のエンパイアステートビルディングが赤でライトアップされました。その赤とは、毎年何千頭ものイルカが惨殺な方法で殺される和歌山県太地町の畠尻湾が、イルカの血で赤く染まる様を表現しました。殺されたイルカの肉は高度の水銀を含んでおり、食肉としては相応しくないにも関わらず、市場で販売されています。そして、多くの日本人はこの事実を知りません。

「私達は日本の皆様にイルカ猟の真実を伝え、イルカ猟を廃止するには日本の方々の力が必要だと訴えているのです。ニューヨークの象徴、そして世界で最も有名なオフィスビルディングであるエンパイアステートビルディングをライトアップするのは、日本の方々に呼びかける幾つもの方法の一つに過ぎません。私達は日本人はイルカ好きだと知っています。だからこそ、一旦事実を知れば、何らかの行動を起こしてくれると信じています。イルカ達の未来は彼らの手にかかっているのです。」とオバリー氏は言います。

「このイベントは、日本やフェロー諸島やソロモン諸島などで行われているイルカ漁の真実を広める活動に貢献している人々、海洋汚染による健康被害を訴える人々、世界各国で活動を行っている何億人もの人々、特に日本の活動家に敬意を払う為でもあります。」とオバリー氏は続けてコメントしました。

このライトアップは、前述した問題を浮き彫りにし、アカデミー賞を受賞した映画『ザ・コーヴ』に感銘を受けたエンパイアステートビルディングのオーナーの提案によって実現しました。イベントには、『ザ・コーヴ』のルイ・シホヨス氏(監督)、フィッシャー・スティーブンス氏(ディレクター)、俳優のジョン・レグイザモ氏、日本人ハーフであり DolphinProject.org のボランティアとして幾度となくオバリー氏と太地町へ訪れているレースカードライバーのレイラニ・ムンターさんらが参加しました。